【アカデミーの教室で「見せて教える」と、たいてい「逃げて隠れる」大騒ぎになってしまう。】
本記事はゆる~くMTGのデッキ紹介していく記事となります。
今回はレガシーのデッキの一つである、スニーク・ショーを紹介します。
スニーク・ショーってどんなデッキ?
スニーク・ショーは《実物提示教育》と《騙し討ち》を用いて《引き裂かれし永劫、エムラクール》や《グリセルブランド》等の大型クリーチャーを場に出して圧倒するコンボデッキです。
基本的には赤青の2色で組まれますが、最近は緑をタッチしたタイプも存在します。
サンプルデッキ1
(2020/12/12 Legacy League 5-0リスト)
土地(19)
2《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
2《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2《汚染された三角州/Polluted Delta》
2《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
3《Volcanic Island》
3《島/Island》
3《古えの墳墓/Ancient Tomb》
2《裏切り者の都/City of Traitors》
クリーチャー(9)
3《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
4《グリセルブランド/Griselbrand》
2《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
呪文(32)
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《思案/Ponder》
4《定業/Preordain》
4《目くらまし/Daze》
4《意志の力/Force of Will》
4《実物提示教育/Show and Tell》
4《騙し討ち/Sneak Attack》
4《水蓮の花びら/Lotus Petal》
サイドボード(15)
2《秘儀の職工/Arcane Artisan》
1《紅蓮破/Pyroblast》
1《赤霊破/Red Elemental Blast》
2《削剥/Abrade》
2《紅蓮地獄/Pyroclasm》
2《狼狽の嵐/Flusterstorm》
2《大祖始/Progenitus》
2《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
1《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》
サンプルデッキ2
(2020/11/29 Let’s 5 レガシー DX 5-0リスト)
土地(19)
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2《Volcanic Island》
1《Tropical Island》
2《島/Island》
1《山/Mountain》
1《森/Forest》
3《古えの墳墓/Ancient Tomb》
2《裏切り者の都/City of Traitors》
クリーチャー(8)
3《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
4《グリセルブランド/Griselbrand》
1《厚かましい借り手/Brazen Borrower》
呪文(33)
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《思案/Ponder》
4《定業/Preordain》
4《意志の力/Force of Will》
4《実物提示教育/Show and Tell》
2《全知/Omniscience》
4《騙し討ち/Sneak Attack》
3《夏の帳/Veil of Summer》
4《水蓮の花びら/Lotus Petal》
サイドボード(15)
3《秘儀の職工/Arcane Artisan》
1《紅蓮破/Pyroblast》
1《赤霊破/Red Elemental Blast》
2《削剥/Abrade》
1《紅蓮地獄/Pyroclasm》
2《血染めの月/Blood Moon》
2《花の絨毯/Carpet of Flowers》
1《夏の帳/Veil of Summer》
2《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
主要なカード達
踏み倒し呪文
[実物提示教育/Show and Tell]
PW以外の好きなパーマネントをお互いに出し合う、このデッキの一番軸となるカードです。
3マナなので、《水蓮の花びら》と2マナランドがあれば、1ターン目からフィニッシャーを出す事もできます。
基本的にこのカードが通れば勝ちなのですが、相手が出すカードによっては自分の首を絞める事も。
その為、相手のデッキによって出すカード(エムラクール・グリセルブランド・全知etc)を見極める必要があります。
[騙し討ち/Sneak Attack]
赤マナを払う事で手札のクリーチャーを速攻を付けて出す事ができるエンチャント。
出したクリーチャーは終了ステップ開始時に生贄に捧げてしまいますが、《引き裂かれし永劫、エムラクール》なら相手の場を壊滅できますし、《グリセルブランド》ならドローで後続を引き込めるので想像よりもデメリットは大きくありません。
ミラーの場合は《実物提示教育》を唱えるのが非常にリスキーな為、このカードを通す事が重要になります。
[秘儀の職工/Arcane Artisan]
3マナとタップで1枚引いた後に好きなカードを1枚追放し、追放したカードがクリーチャーならそのクリーチャーのコピーを出すという、少し変わった踏み倒しカードです。
出てくるのはトークンであるため、《封じ込める僧侶》の効果を受けずにフィニッシャーを場に出せるのが大きなメリットとなります。
基本的にはサイドに入れ、サイドボーディングで相手が除去を抜く事を予想して投入されます。
このカードが場を離れるとトークンも追放されてしまいますが、追放されるのは「これが戦場を離れたとき」ではなく「これが戦場を離れてから次の終了ステップの開始時」となっているのが注意点。
その為相手の終了ステップに起動した場合、対応して除去を撃たれても最低一回はトークンで攻撃する事ができます。
踏み倒し先
[引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn]
《実物提示教育》で出される代名詞ともいえる伝説のエルドラージ。
滅殺6とパワー15により、一度でも殴る事ができれば大体勝つ事ができます。
ただプロテクション(有色の呪文)があるとはいえ、思ったよりも除去耐性が無かったりも。
《カラカス》や《精神を刻む者、ジェイス》で手札に戻されたり、《王冠泥棒、オーコ》で鹿にされたりしても強く心を持ちましょう(涙
[グリセルブランド/Griselbrand]
スニーク・ショーだけでなくリアニメイト等の踏み倒しデッキでも採用される、心優しき大悪魔。
除去耐性はありませんが、7枚ドローにより打消しや次のコンボパーツを引き込む事ができます。
『《騙し討ち》から出して14枚ドロー→引き込んだ《引き裂かれし永劫、エムラクール》を《騙し討ち》で戦場に→2体で攻撃、滅殺6、22点』といった事も可能です。
絆魂もあるので、仮にダメージレースになったとしても早々負ける事がないのも魅力的です。やはりこの悪魔優しすぎでは?
[全知/Omniscience]
何でも0マナで唱えられるエンチャント。
スニーク・ショーの中でも《全知》が入っている物はオムニ・スニークと呼ばれます。(《騙し討ち》が無いとオムニテルになります。)
《全知》を入れる最大のメリットは《引き裂かれし永劫、エムラクール》を0マナで唱えられる事です。
それにより追加ターンを得られるので、先述した《カラカス》やプレインズウォーカーで対処される事が無くなります。
一方でこれだけでは勝てないので、《全知》を置いたもののフィニッシャーや軽量ドローを引かずにそのまま負けてしまったり、《紅蓮破》を引かれて割られてしまう時が稀にあったり。
後《騙し討ち》で出す事ができないので、一緒に手札にあると頭を悩ませるのもネックです。
ドロー呪文
軽量ドローは《渦まく知識》、《思案》、《定業》のレガシー環境軽量ドロー3種の神器を採用。
これ等のカードを使ってキーカードを探していきます。
特に《渦まく知識》は手札破壊に対応して手札のコンボパーツを隠せるため、コンボデッキではより重要な存在となります。
打消し(カウンター)
スニーク・ショーの打消しは《意志の力》が確定で他は人によって変わるのですが、最近は奇襲性能の高い《目くらまし》が選ばれる事が多いです。
《目くらまし》に関しては《エルフの開墾者》や《ゴブリンの従僕》といった、放置できない1マナクリーチャーに対して先手の場合なら手札アドを失わずに対処できるのも大きいです。
他には《狼狽の嵐》や《呪文貫き》といった、軽くてコンボを通す助けになってくれる打消しが採用されます。
マナ加速
早いターンに《実物提示教育》や《騙し討ち》を唱える為に《水蓮の花びら》や《猿人の指導霊》といったマナソースが採用されます。
《水蓮の花びら》は好きなマナを出せるので、2マナランドと合わせる事で1ターン目に《実物提示教育》を唱える事も可能です。
《猿人の指導霊》は出せるのは赤マナだけですが、手札からの追放なので相手がマナを払えないと思って唱えた《目くらまし》や《呪文貫き》を透かす事ができます。
除去
スニーク・ショーはサイド後に相手から《封じ込める僧侶》や《船殻破り》等のクリーチャーを入れられるため、それらシステムクリーチャーを除去する為のカードが必要になります。
《削剥》はクリーチャーを除去できるだけでなく、アーティファクトも破壊できるため、《罠の橋》の様なスニーク・ショーにとって致命的な置物も割る事ができます。
《紅蓮地獄》は全体2点火力で、厄介なクリーチャーをまとめて除去する事ができます。
土地
スニーク・ショーの土地に関して、デュアルランドは純正の場合は《Volcanic Island》が3枚程、緑タッチの場合はその枠の1枚が《Tropical Island》になる事が多いです。
基本土地は《島》が数枚入り、好みで《山》or《森》が1枚採用されます。
特に《島》の枚数は重要で、《不毛の大地》を使う相手にキャントリップ呪文を同一ターンに複数回唱える事を考えると3枚以上は欲しいです。
デュアルランドと基本土地の総枚数の兼ね合いは、プレイしているお店や地域等でデルバーや土地単等の特殊地形を攻めるデッキが多いかどうか、自分が《血染めの月》を採用しているかどうかで決めましょう。
《古えの墳墓》と《裏切り者の都》の2マナランドは早いターンで《実物提示教育》や《騙し討ち》を唱えるのに大きく寄与してくれます。
勿論無色しか出ない事と、それぞれのデメリットの事を考えるとガン積みはできず、合わせて5枚程の採用となります。
その他の採用カード
[夏の帳/Veil of Summer]
青黒の対抗色メタカードでスニーク・ショーが緑をタッチする大きな理由。
個人的にはこういう色対策カードは範囲も狭めなので強く作られても良いと思ってる派なのですが、流石に余りにも強過ぎた模様。
呪文を打ち消されなくなるので打消し合戦にも使えますし、相手の手札破壊にもこれ1枚で対処できます。しかも何故かドロー付き。
バウンスやANTの《苦悶の触手》等にも対応できるので、幅広いデッキ相手に投入する事ができます。
[花の絨毯/Carpet of Flowers]
青絡みのデッキ相手に入れるとマナが増えて非常に便利な置物。
特にデルバー相手には効果覿面で、《不毛の大地》で土地を割られても動けますし、《目くらまし》や《呪文貫き》をケアしやすくなります。
[紅蓮破/Pyroblast],[赤霊破/Red Elemental Blast]
赤いデッキの嗜みとも言える2種類。
コンボを押し通す際の打消し合戦や邪魔な青絡みのパーマネントを退ける際に用います。
因みに先述した《夏の帳》に対してですが、相手が緑マナが立っている時に青いパーマネント呪文を唱えた際は、打ち消そうとしても《夏の帳》を撃たれると打ち消す事ができなくなってしまいます。
これを避ける場合、呪文解決後に《紅蓮破》を「青のパーマネントを破壊する」モードで撃つことで、《夏の帳》をケアできます。
ただしこの場合《精神を刻む者、ジェイス》や《王冠泥棒、オーコ》等のプレインズウォーカーの能力の起動は許すので、どちらのリスクを取るかは状況次第となります。
[血染めの月/Blood Moon]
土地単やエルドラージ、ティムールデルバーといった基本地形が少ないデッキへのキラーカードとなる1枚。
3マナなので手札次第では1~2ターン目に出す事もできますが、その場合は島が場か手札にある状況で出しましょう。(でないと大体自分の首を絞めます。)
得意なデッキ、苦手なデッキ
スニーク・ショーが得意な相手ですが、土地単相手にはコンボ成立スピードが勝っている為、有利を取る事ができます。
基本地形もしっかり取っていて、《水蓮の花びら》や《猿人の指導霊》もある為、《不毛の大地》にも耐性があります。《罰する火》も実質本体火力にしかならないのも大きいです。
怖いのは《エルフの開墾者》や《輪作》で《カラカス》を持ってこられる事なので、その2枚はきっちりカウンターしましょう。仮に《カラカス》が置かれてしまっても《全知》ルートならゴリ押しする事ができます。
また氷雪オーコは《王冠泥棒、オーコ》が入っていますが、《突然の衰微》や《真冬》といったスニーク・ショー相手に腐るカードが多いので、メインは有利となります。
サイド後は不要なカードが減り、代わりに《トレストの使者、レオヴォルド》が増えたり《封じ込める僧侶》が入ったりして多少戦いづらくはなります。
それでもこちらのライフを削ってくるペースは遅め & タップアウトの行動が多めなので、デルバー系デッキに比べると与しやすい相手になります。
デルバー系デッキは1ターン目に《秘密を掘り下げるもの》を置かれて、打消し呪文や《不毛の大地》でこちらの行動を阻害されてそのまま殴り切られるというのがよくある負けパターンになります。
またこちらが動く前に《戦慄衆の秘儀術師》が動き始めてしまうと墓地の軽量ドローを再利用され、打消し呪文を探されてしまいます。
基本的には《不毛の大地》で土地を割られない様に基本地形を並べつつ、相手がタップアウトするタイミングで勝負を仕掛けましょう。
最悪相手がタップアウトしてこなかった時は、《目くらまし》をケアできる状況でぶっぱしましょう。
上述した通り、緑をタッチしたタイプなら《花の絨毯》が輝くマッチアップです。
スニーク・ショーですが、ANTの様なこちらよりキルターンが早い & 手札破壊でコンボパーツや打消しを捨ててくる相手は苦手な相手となります。
こちらの目標としては《渦まく知識》や打ち消し呪文、《夏の帳》で相手の手札破壊からキーカードを守り、《実物提示教育》で《グリセルブランド》or《全知》を出す事になります。
また沢山の妨害クリーチャーや土地を有するデス&タックスもスニーク・ショーとしては頭の痛い相手になります。
《スレイベンの守護者、サリア》や《不毛の大地》、《リシャーダの港》といったカードでマナを縛られ、せっかくマナを捻出して実物提示教育を撃っても《カラカス》や《封じ込める僧侶》で分からされる事も多々あります。
他にも《ファイレクシアの破棄者》、《聖域の総院長》、《宮殿の看守》等、こちらへの対策カードは枚挙にいとまがありません。
火力でシステムクリーチャーを焼きつつ、《実物提示教育》から《全知》を着地させるのが対デスタク戦での目標となります。
他にも苦手なカードとしては《罠の橋》があります。
スニーク・ショーはデッキのコンセプトとして大型クリーチャーで攻撃を行うため、攻撃をさせてくれない《罠の橋》は致命的です。
もしメインでバウンスやアーティファクト破壊が入っていない場合、この1枚だけでメイン戦は負けとなってしまいます。(《罠の橋》をメインから入れるデッキは限られますが、稀に《実物提示教育》に合わせられて出されたりします。)
少なくともサイドボードには《罠の橋》を対処できるカードを入れるようにしましょう。
スニークショーを使うのをお薦めしたい人
・大型クリーチャーを早いターンで場に出したい人
・《グリセルブランド》で大量ドローをしたい人
・《引き裂かれし永劫、エムラクール》で相手の場を壊滅させたい人
この記事が読んでくださった方の一助になれば幸いです。
以上、お読み頂きありがとうございました。
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