【デッキ紹介その2】ディミーアローグ【スタンダード】

MTG

【探検家にとっては、かけがえのない財宝。カニにとっては、頼れる我が家。】

本記事はゆる~くMTGのデッキ紹介していく記事となります。

今回は現スタンダード(エルドレインの王権~ゼンディカーの夜明け)で使われているディミーアローグを紹介します。

 

ディミーアローグってどんなデッキ?

ディミーアローグはで構成された、序盤にクロックを展開し、相手の脅威を除去やカウンターで凌ぎつつライフを削り切る事を目的とするクロックパーミッションデッキです。

他のクロックパーミションと異なり、ディミーアローグは相手の山札を削り、相手の墓地が肥える事で強くなるカード達で構成されているのが特徴です。

相手のライブラリーを相当な早さで削っていくので、ライブラリーアウトで勝つ事も可能です。

サンプルデッキ

(2020/11/01 日本選手権2020秋本戦 優勝リスト)

土地(22)
4《清水の小道/Clearwater Pathway》
4《欺瞞の神殿/Temple of Deceit》
2《ゼイゴスのトライオーム/Zagoth Triome》
4《寓話の小道/Fabled Passage》
5《島/Island》
3《沼/Swamp》

クリーチャー(16)
4《マーフォークの風泥棒/Merfolk Windrobber》
4《遺跡ガニ/Ruin Crab》
4《盗賊ギルドの処罰者/Thieves’ Guild Enforcer》
4《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》

呪文(22)
1《本質の散乱/Essence Scatter》

1《神秘の論争/Mystical Dispute》
4《物語への没入/Into the Story》
1《凪魔道士の威圧/Lullmage’s Domination》
3《血の長の渇き/Bloodchief’s Thirst》
1《塵へのしがみつき/Cling to Dust》
2《無情な行動/Heartless Act》
1《取り除き/Eliminate》
1《死住まいの呼び声/Call of the Death-Dweller》
3《アガディームの覚醒/Agadeem’s Awakening》
4《湖での水難/Drown in the Loch》

サイドボード(15)
2《否認/Negate》
2《神秘の論争/Mystical Dispute》
3《凪魔道士の威圧/Lullmage’s Domination》
1《塵へのしがみつき/Cling to Dust》
2《スカイクレイブの影/Skyclave Shade》
1《取り除き/Eliminate》
1《死住まいの呼び声/Call of the Death-Dweller》
2《精神迷わせの秘本/Mazemind Tome》
1《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》

主要なカード達

クリーチャー

[空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief]

ディミーアローグの軸となるクリーチャーで、瞬速と飛行に加え、ならず者が攻撃する度に相手のライブラリーを2枚墓地に送り、相手の墓地が8枚以上なら自分のならず者全てのパワーが1上がります。

《空飛ぶ思考盗み》が数体居るとパワー上昇が重複する為、墓地が肥えてしまえばあっと言う間に相手のライフを削り取る事ができます。

また素でも1/3という《ショック/Shock》等の2点火力で焼かれないタフネスを持っており、相手のパワー2のクリーチャーを受け止められるのも大きいです。

 

[盗賊ギルドの処罰者/Thieves’ Guild Enforcer]

1マナの軽さでありながら、相手の墓地が8枚以上あると3/2接死という高スペックなクリーチャーに変貌。

ならず者が場に出たときに相手のライブラリーを2枚削るので、《空飛ぶ思考盗み》と合わせて直ぐに墓地を肥やすことができます。

 

[マーフォークの風泥棒/Merfolk Windrobber]

《空飛ぶ思考盗み》や《盗賊ギルドの処罰者》に比べると単体での強さはそこまでなのですが、夢の巣のルールス》との相性が抜群。

相手のクリーチャーの攻撃をブロックしてからスタックで生け贄にして1枚カードを引きつつ、次のターンにルールスの効果で墓地からまたプレイする事ができます。

 

[遺跡ガニ/Ruin Crab]

ライブラリー削り要員。上陸効果で相手のライブラリーをガリガリ削っていく事で、他の墓地が肥えると強くなるカードのサポートをします。

《寓話の小道》と相性が良く、小道を出して土地をサーチするだけで相手のライブラリーを6も削ってくれます。

自身はパワー0ですが、複数体居ればライブラリーアウトで勝つこともできます。

また何気にタフネスが3もあるので、いざという時は壁として運用することも可能です。

 

[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]

イコリア次元が生み出してしまった大問題児。

除去等でクリーチャー達が墓地に行っても、ルールスが居れば墓地から再び唱える事ができ、盤面を再度整えることができます。

上述した通りマーフォークの風泥棒》との相性は最高で、相手がルールスを除去できなければそれだけで勝ってしまう時も。

自身も3/2絆魂というスペックの為、ダメージレースで競り勝つことも可能です。(何で絆魂が付いているのか、コレガワカラナイ)

 

他にも相手の墓地が7枚以上でないと攻撃できないものの、2マナ5/4飛行という破格のスペックを持つヴァントレスのガーゴイル》や、5マナと重めではありますが奇襲ができ、相手の墓地のクリーチャーを拝借できるトリックスター、ザレス・サン》等が採用される事もあります。

 

呪文

[湖での水難/Drown in the Loch]

ディミーアローグを使う理由の1つであり、このデッキでは中盤以降はほぼ確定カウンター&確定除去として機能します。

逆にこれ1枚で対応できるカードが多過ぎるので、【何に対して】 or 【どんな状況】でこれを使うのかを考えておく必要があります。

 

[物語への没入/Into the Story]

相手の墓地にカードが7枚以上あれば4マナ4枚ドローという破格の性能になるドロー呪文です。

またインスタントというのも大きく、相手がフルタップした隙を見て手札を補充する事ができます。

ミラーではいかにこの呪文を相手より多く通すかが重要になってきます。

 

[塵へのしがみつき/Cling to Dust]

ディミーアローグは相手の墓地が肥えているかいないかで強さが月とスッポンなので、墓地のカードを追放してしまう脱出持ちのカードは天敵となります。このカードはその様なカードへの対策として採用されます。

このカード自身が脱出持ちなので、何回も再利用する事で相手の脱出持ちカードを複数枚追放することが可能です。

また、相手が採用していた場合はお互いに墓地にあるこのカードを追放しようとして、最終的に墓地に残った方が優位になる事が多いです。

 

[凪魔道士の威圧/Lullmage’s Domination]

青3つのマナに加え、追加のXマナを払う事でその追加のマナ以下のクリーチャーをパク…拝借する事が出来るカードです。

一見重そうに見えますが、ディミーアローグなら概ね3マナで3マナ以下のカードのコントロールを奪う事が可能になります。

《死の飢えのタイタン、クロクサ》《鎖巣網のアラクニル》といった脱出持ち相手には除去より有効で、そのまま盤面をひっくり返す事もできます。

 

[アガディームの覚醒/Agadeem’s Awakening]

墓地からクリーチャーを複数体リアニする強力な呪文です。

一番強い使い方は6マナ払って1マナのクリーチャーと空飛ぶ思考盗み、ルールスを同時に釣り上げる時です。

その場合ルールスの効果で更にクリーチャーが墓地から唱えれるので、状況次第ではこれ1枚で場に4体も揃える事が可能です。

土地として置く事もできますが、強力なカードですので「土地が引けなくて何も行動ができない」といった、そういう状況以外ではセットランドは控えましょう。

 

[死住まいの呼び声/Call of the Death-Dweller]

アガディームの覚醒と同じリアニメイトカードですが、こちらの方が軽い分取り回しが効きやすい事が多いです。

普通に2体クリーチャーをリアニしても良いですし、ルールスを釣り上げて残ったマナで他のクリーチャーをリアニするのも良し!な1枚です。

また接死カウンターと威迫カウンターが乗る為、《無情な行動/Heartless Act》への耐性が付くのも見逃せないポイントだったりします。

 

得意なデッキ、苦手なデッキ

ディミーアローグはソーサリータイミングでの大振りな挙動が多いティムールランプに対しては非常に相性が良いです。

また豊富な除去や脅威に対してカウンターやリアニメイトで対抗できる為、青系のコントロールに対しても有利を取る事ができます。

また《物語への没入》アガディームの墓所》夢の巣のルールス》のおかげでロングゲームも可能な為、空を放浪するもの、ヨーリオン》を用いたボードコントロールにも十二分に戦う事ができます。

一方で《死の飢えのタイタン、クロクサ》アゴナスの雄牛》等の優秀な脱出クリーチャーをメインから有するラクドスミッドレンジ相手には墓地を肥やしても脱出で追放されてしまい、デッキのほとんどのカードが機能不全になる厳しい戦いを強いられます。

またグルールアドベンチャーも追放除去の《焦熱の竜火》を持っており、《鎖巣網のアラクニル》でこちらの飛行クリーチャーを打ち落としてくるため厳しい相手になります。(エンバレスの宝剣やグレートヘンジと言った置物に触る手段がほとんどないのも辛いです…)

これらのデッキと対峙する際には《塵へのしがみつき》でクロクサ等の脱出持ちを追放したり、《凪魔道士の威圧》でクリーチャーをパクる拝借していくのが重要になってきます。

それと相性とは別に、ディミーアローグはミラーマッチが非常に難しく、一つ選択をミスるだけで負ける事も多々あります。その為ミラーになった場合の立ち回り方に慣れておく事が重要になります。

 

ディミーアローグを使うのをお薦めしたい人

・繊細なプレイングに楽しさを感じる人

・「ならず者」という種族が好きな人

・物語への没入で大量ドローをしたい人

・相手の行動を拒否して、自分だけが殴れる事に幸福を感じる人

 

この記事が読んでくださった方の一助になれば幸いです。

以上、お読み頂きありがとうございました。

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